【アプリ開発】発注前に品質を判断する3つの方法とは

投稿者: | 2016年9月13日

アプリ開発発注前に品質を判断する3つの方法

アプリ開発の委託候補先から、委託先を決めるに際し、様々な検討を重ねてここにしよう!と考えました。

しかし、本当にここでいいのか? できあがるアプリの品質は問題がないのだろうか?

実際、どの会社も「当社は品質には自信があります」と、口を揃えて言う。

(実際、私が20年前に起業した当時も、御社の強みは何?と聞かれたら「何でも作れます。そして品質が高いです。」と答えてました。それに返ってきたお客様からの言葉は「当社は品質が悪いと言うところはないよね」でした。そう言われて初めて、それもそうだと思ったものです。しかし、実際他よりも品質には自信がある、一体どうすればそれが伝わるのだろうか?と悩んだものでした。)

 

事前に品質を判断する方法はないのだろうか?

そうお悩みですよね?

アプリ開発などのサービスと言うものは、モノと違い無形なため、多分ここはいいだろう、と言う希望的観測しかできません。

そしてこればかりは、開発会社が上場しているような大企業なら安心
かと言うと、そうは言い切れません。それは断言できます。

では、どうすれば?

もちろん必ずではないにせよ、判断できる材料はあります、それが以下の3つです。

 

アプリ開発発注前に品質を判断する3つの方法

アプリ開発発注前の品質判断の一つは提案書に説明以外の内容が盛り込まれているか

1.提案書に自社が説明した以外の内容が盛り込まれている

アプリ開発会社へ提案を依頼するにあたっては、考えている内容について説明し、開発会社からもヒアリングを受けることでしょう。その後、提示される提案書はどのようなものであったのでしょうか?

説明した内容が全く記載されておらず、その会社の定型フォーマットで、明らかに宛て先だけを変えればどの会社にでも持っていけるような内容ならば、いくら見栄えがよくてもNGです。

説明したことが、整理された内容で、自分たちが伝えたことが間違いなく網羅されているようならば、理解度を評価していいでしょう。これは、まあまあOKです。

期待すべきは、説明した内容はもとより、プラスアルファの提案内容が書かれていること。
自分たちだけでは考えが及ばなかった、あるいは説明していないのによくそこに気が付いたね、さすが専門家! という提案です。これならOKです。

考えかたによっては、提案力が優れているだけという可能性ももちろん否めませんが、真剣に御社業務について考え抜いたからこそでてくることであり、そのような会社なのであれば、仮に開発途中で問題が発生したとしても、その時もまた真剣にどう対応していくかを考えてくれることが期待できるのではないでしょうか。

アプリ開発発注前に品質を判断するには、品質管理が説明できること

2.品質管理の方法を説明できる

ずばり質問してみてください。「御社ではシステムの品質管理をどのように実施していますか?」と

これは、当社が、開発パートナーを探す時、実際に聞いています。

その質問に対して、明確な答えを持っているのか、いないのか。
また、自分たちでも理解できる方法なのか、専門的な言葉で(悪い言い方ですが)ごまかそうとしていないか。

アプリ開発においては、要件定義、設計、開発、テストと幾つかの工程を経ていきますが、それぞれの工程における品質を確保するための方法があります。その方法自体、思いもよらないようなことではありません。しかし、品質管理についての考えが及んでいなければ、しっかりと説明ができないものです。

また、品質管理に対する説明が不十分な様子ならば、開発工程で使用している文章の書式を見せてもらうのも一つの手段です。要件定義書、設計書、テスト仕様書などがそれに当たります。書かれている内容自体は評価できないでしょう、しかし、文書管理をしっかりと行っているということは品質が高くなる一つの要因にはなります。

「ドキュメントは通常作りません」そんな例もありますが、それは規模が小さな場合です。(これは当社でもあり得ます)しかし、大きな規模の経験があれば、文書類はあるでしょうし、大規模プロジェクトでも文書がないならば、かつ納得できる理由もないなら、その会社は見送るべきではないかと思います。

 

アプリ開発発注前に品質を判断するには失敗例があること

3.失敗例がある

「失敗するような会社は不安!」

いえいえ、そうではありません。
「反対に今まで一度も失敗をしたことがありません!」と言われた方が不安です。

もし、それが事実だとするならば、失敗と認識していない、失敗するほど大きな案件を経験したことがない、余程の天才?(天才であっても失敗はするでしょう。むしろそれを乗り越えてきたはず)だと思います。

あるいは、言い方を変えて、アプリ開発において、どんな反省すべきことがあったか。と言う見方でも構いません。多くの開発を経験していれば、必ずや反省点はあるものです。

大切なのは、失敗して何を学び、それをどう活かしているかです。
例えば、前述に出てきた設計書。設計書は作成していたのだが、お客様との確認をしていなかったために、漏れが生じて、一部を作り直すことになった。その失敗を踏まえていまは必ずお客様レビューを行い、確認漏れを防いでいます。というようなことです。

初めての失敗を、自社でされるよりも過去に失敗を経験してきて、それがノウハウとして活用されています。

そんな会社の方が信頼できるでしょう。

そういえば、昔こんなことがありました。我々もパートナーを選定する基準がよくわかってなく、100名規模のエンジニアがいる会社に開発を依頼した時の事、社長自身が「絶対大丈夫です。もし、失敗しそうになったら私自身が開発してもいいです。」とおっしゃっていました。

そこまで言うならば、と依頼した結果・・・

作っていたエンジニアは品質を確保できず、その社長に相談しようとしたら、本人が自分自身で作るどころか、本人に連絡を取れず。結局失敗というオチです。

これも当社にとっての失敗であり、以降の経験に活かされているという事例でした。

 

これをお読みいただいている皆様のアプリ開発委託先選定に少しでもお役に立てれば幸いです。

 


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